―合気について―
第一回
1.合気とは相手の力をどのように処理するかによって型や質が変化してきます。
2.合気には正と負、プラスとマイナス、陽性と陰性、陽極と陰極に分けられます。
3.負(マイナス)の合気には、
・相手の力を①そらしたりして捌く方法、
・相手の力に②便乗・相乗りする方法があります。
①捌く合気にも
<1>手をつかまれた時、腕をつかまれた時足や腰をつかむか押さえられた場合の対応の仕方
<2>つかまる前、または押さえられる前にできる対応の仕方
②便乗・相乗には呼吸法等も含まれ、また、相手を投げたり、倒したりするには、相当な力を必要とします。
4.正(プラス)の合気は一つしかありません。“相手の力の中に入る、素直に入ること”これが一番難しく、私の生涯の目標として、修行の中にいます。この正(プラス)の合気が出来れば非常に少ない自力で、相手に対応することができます。ほぼ他力にて行うことになり、人類最高の夢が叶うのかと思います。
5.術も合気柔術も合気そのものも己自身が何もしなければ、相手にも自分にも何も起きない起こらないのが真実であり、“術”にも到らないのです。堀川幸道大先生は、常日頃の心掛けに「いつでもどこでも場所にあった修行をする事、技を磨く事、磨き続ける事、そうする事によって、己の技が“光り輝いてくる」と仰っていました。
大変な修行を重ねる事によって、“技”が何もしていないかの様に見えるのです。
また、技が小さくなり肉眼では見えない技に至って、初めて“術”と言えるのです。まして、合気を修めるには脳波や心電図を見ても変化が見られないくらいの動き、細胞レベルの動きを“術”をいうのです。
“本当の合気は非常に難しいのです。” 合気を目指す皆さん、互いにがんばりましょう。
“本物の合気をつかむまで。”
つづく